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ABOUT

INTRODUCTION

流れるように続く共同生活は、思いがけないラストへ向かっていく…。
あなたに見えているのは、“誰”?


5人の若者たちのルームシェアを舞台に、良介→琴美→未来→サトル→直輝の
それぞれの視点から、全5章で描かれる『パレード』。

今作では、5人の視点に加え、<語り>として観客の視点を取り入れるほか、
ライトでドライな不条理系会話劇を得意とする平塚直隆ならではの演出をちりばめ、
新国立劇場 小劇場のセンターステージにて、様々な分野で活躍するキャスト陣で挑みます。

2022年は、小説『パレード』の上梓から20年、一度目の舞台化から10年の年。

彼らの共同生活のゆくえを、ぜひ観察しにいらしてください。
STORY

都内の2LDKに暮らす男女4人の若者たち。
「うわべだけの付き合い?私にはそれくらいが丁度いい」。
それぞれが不安や焦燥感を抱えながらも、“本当の自分”を装うことで優しく、怠惰に続く共同生活。
そこに男娼をするサトルが加わり、徐々に小さな波紋が広がり始め……。
原作者コメント

新たなキャストや脚本の元に生まれる「パレード」、斬新な舞台になるのではないかと大きな期待を寄せています。 観客のみなさんと一緒に、新生「パレード」を楽しみたいと思っております。 ——吉田修一

吉田修一プロフィール

長崎県生まれ。1997年「最後の息子」で文學界新人賞を受賞し、作家デビュー。 同作が芥川賞候補となる。2002年『パレード』で山本周五郎賞、「パーク・ライフ」で芥川賞を立て続けに受賞し、話題をさらう。07年『悪人』で大佛次郎賞と毎日出版文化賞、10年『横道世之介』で柴田錬三郎賞、19年『国宝』で芸術選奨文部科学大臣賞、中央公論文芸賞を受賞。『ミス・サンシャイン』『国宝』『太陽は動かない』など著書多数。

演出家コメント

『パレード』は危険な本ですよ。読み始めると途中でやめられないようになってますから、次の日の朝が早い夜に開くのはやめた方がいいです。一番の危険は、恋愛も笑いもサスペンスもどんでん返しもあって守備範囲高めなのに、結局どんな話か説明しようとするとすべてがぼんやりしてしまうところです。考えれば考えるほど、なんだかすべてが嘘だったように思えてきます。そこには何も無かったかもしれないし、それこそが真実かもしれない。などと「真実」という言葉を使った途端、嘘臭くなって自分すら信じられなくなります。実に危険です。そんな本を初めましての俳優達と舞台化するんですから今から震えが止まりません。もちろん武者震いです。 ——脚本・演出 平塚直隆

平塚直隆プロフィール

1973年12月12日生まれ。愛知県出身。2000年プロジェクト・ナビ入団。以降、解散までほぼ全ての北村想作品に出演。2005年「オイスターズ」結成。全ての作・演出を担当。ライトでドライな不条理系会話劇を得意にしている。第4回仙台劇のまち戯曲賞大賞、第16回劇作家協会新人戯曲賞最優秀賞、第12回AAF戯曲賞など受賞多数。演出家としても2011若手演出家コンクール最優秀賞受賞。他に「劇王Ⅹ~アジア大会~」優勝、第61回岸田國士戯曲賞最終候補など。

原作紹介

原作詳細

吉田修一『パレード』(幻冬舎文庫)

都内の2LDKマンションに暮らは男女四人の若者達。「上辺だけの付き合い? 私にはそれくらいが丁度いい」。それぞれが不安や焦燥感を抱えながらも、“本当の自分”を装うことで優しく怠惰に続く共同生活。そこに男娼をするサトルが加わり、徐々に小さな波紋が広がり始め……。発売直後から各紙誌の絶賛を浴びた、第15回山本周五郎賞受賞作。


公演概要

■公演名 舞台『パレード』

■原作 吉田修一『パレード』(幻冬舎文庫)

■脚本・演出 平塚直隆

■主催 舞台『パレード』製作委員会